2008-01-01から1年間の記事一覧
Variety Asiaに、中国で映画の合法的ネット配信を行うClick To See (CTS) Mediaという会社の記事が出ていました。ちょっと興味深い話題だったので紹介します。中国は、映像コンテンツの世界最大の潜在的マーケットとして、また同時に海賊版天国として知られ…
Joostがリニューアルしたというニュース(IT PROの記事など)を見て、久しぶりにJoostのサイトを訪れてみました。Flashベースのサービスに移行したことにより、ユーザーは専用のプレイヤーをインストールすることなくブラウザ上で直接動画を視聴できるように…
昨日のエントリーでは任天堂の「融合」戦略について書きましたが、日経ビジネスのサイトに今日アップされていたソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)の平井社長のインタビューではSCEが考える「融合」戦略のことが語られていました。一部、引用しま…
Venture Beatというサイトに、アメリカ任天堂の社長を務めるReggie Fils-Aimeのインタビューが出ていました。その中の一節がとても印象に残ったので紹介します。DSiへの機能追加について、任天堂はAppleの後を追っているのかという質問をされた後の答えです。…
CNETに、Youtubeがテレビ番組の本編を丸ごと配信する事業に乗り出したという記事が出ていました(出所はReuter)。CBSと組んで、「Star Trek」, 「Young and the Restless」 や「Beverly Hills 90210(ビバリーヒルズ高校白書/青春白書)」*1といった過去の…
もう1年近く前になりますが、TechCrunchに「海賊行為と戦う方法―世界から大手テレビ局への忠告」と題された興味深い記事が載りました。アメリカの主要テレビ局に対して、ネット配信を通じて不法コピーなどのpiracyを抑えるにはどうすればよいかという提言を…
CNET Japanに「景気が低迷する中でもアメリカのインターネット広告は成長を続けている」という記事が載りましたが(元データはInteractive Advertising Bureauによるもの)、eMarketerには同じIABのデータ(+PriceWaterhouseCoopersのデータ)を元に昨年と…
eMarketerのサイトに、世界のネット・トラフィックの推移を予測する記事が出ています。元データは、Cisco Systemsが今年6月に発表したものだそうです。これまであまりこういうデータを見たことがなかったので、興味深く記事を読みました。下の表で示されて…
Huluが初めて生放送のストリーミングを行う*1という記事がPaidcontentに出ていました。対象は、オバマとマケインによるアメリカ大統領選の候補者討論会です。専用サイトには、ニュース専門のケーブルチャンネルMSNBC*2で放送された関連のスピーチや解説のク…
Ad Ageによると、アメリカのテレビ局などの間で、無料でネット配信している番組に挿入するCMを増やそうと言う試みが出てきているそうです。ABC.com,CBS.comやHuluといったウェブ上の配信サービスの魅力のひとつは、同じ番組でもテレビで流される時と比べて広…
The Modern Feedという会社があります。アメリカで今年の春にサービスを始めた会社です。とても面白い仕組みで成り立っている会社なのでぜひ紹介したいなと常々思っていたのですが、ずるずるとこんな時期になってしまいました。今日はこの会社のことを取り上…
コンテンツ配信のことを考えるときに、その位置づけをどのように理解すればよいのかがよくわからない権利がひとつあります。音楽の権利(Music Rights)です。これは配信に関する制約が緩いようでいて、でも時には手ごわい「抵抗勢力」となるのです。そんな不…
よく知られているように、映画・テレビ業界は、作品のリリースの時期と値段をメディアや地域ごとにずらしてトータルの収益を最大化しようとするウィンドウ戦略を取っています。アメリカでは、 映画: 劇場公開→DVD→有料ケーブル・チャンネルや機内上映→地…
昨年末から今年の頭にかけてはハリウッドの脚本家ストライキが大きな話題になりましたが(関連エントリー)、今度はインドの映画業界Bollywoodでストライキが起きているようです(Variety Asiaの記事)。もっとも、ネット配信などで得られる収益の分配をめぐ…
昨日のエントリーで紹介したアメリカの公共ラジオNPR(National Public Radio)ですが、ちょうどこのラジオネットワークがソーシャル・ネットワーキングのサイトを始めたというニュースが昨日のArs Technicaに載っていました。そのSNSサイトはこちらです。この…
ミュージシャンが新譜をまずネットで公開するというのは、もうそんなに珍しいことではなくなりました。でも、Paidcontentの記事が報じているように、ボブ・ディランの新譜(bootlegのものですが)が、しかもNPRのウェブサイトで事前に公開されるという話題は…
Variety Asiaに、中国と韓国における映像コンテンツのネット配信への取り組みについての記事が出ていました。中国では、圧倒的な国内シェアを持つ検索エンジン百度(Baidu)がUiTVという国内最大のインターネットTVのプラットフォームの株式8.3%と1500万ドルを…
日本テレビが11月に放送する短編ドラマシリーズ「the 波乗りレストラン」を放送翌日にネット配信するというニュースが日経新聞のサイトに出ていました。サザン・オールスターズの曲をテーマにした10分程度の作品を33本放送し、出演者もサザンが所属する…
ハリウッドの業界団体MPAA(Motion Picture of Association of America)が、アメリカの映画業界の各種統計データをまとめた「Entertainment Industry Market Statistics 2007」(PDF)という資料を出しています。その中で、ネットを使った映画のマーケティング…
ウェブサイトのトラフィックなどを測定する調査会社comScoreのプレスリリース・ページにはいろいろと面白いデータが載っています。その中で、アメリカとイギリスのオンラインビデオサイトの人気を比較できそうなものがあったので紹介します。動画コンテンツ…
このところHulu関連のエントリーが続いていますが、最近WIREDのウェブサイトに掲載されたHulu関連の記事がとても興味深いので紹介します。「Free, Legal and Online: Why Hulu Is the New Way to Watch TV」と題されたこの記事は、最初にその事業計画が発表…
前回のエントリーでは、Huluのポジショニング戦略を紹介しました。テレビ番組や映画などのプレミアム映像コンテンツを扱うオンライン配信事業者は、新しいテクノロジーを権利ビジネスという旧来の仕組みと上手に結びつけられるかどうかが成否を分ける要因と…
今年3月に本格的なサービスを開始したHuluは、それから半年もしないうちに月間のストリーム提供数が1億回を越えるなど、これまでのところ非常に順調な成長を続けています。英米や日本でプレミアム動画*1の無料オンライン配信を手がける他の会社と比較すると…
日本から普通にHuluにアクセスして動画を見ようとすると、こんな画面が表示され、アメリカ国外からは利用できませんというメッセージが出ます。でも、著作権をクリアしたテレビ番組などを合法的に無料で提供するオンライン配信プラットフォームとしてHuluが…
Financial Timesに、「The Non-Google World」という記事が出ていました。日本もそうですがロシア、中国、韓国など、GoogleがNo.1のシェアを持っていない国々もあるんだよ、という記事です。記事はまあ「へぇー」というぐらいのものだったのですが、地図上を…
アメリカ大統領選でいま最もホットな人は、オバマでもマケインでもなくサラ・ペイリンでしょう。共和党の副大統領候補に指名されて以来、彼女はメディアからも視聴者からも大きな注目を集めています。例えば、ABCがアメリカの主要TVネットワークの中で初めて…
昨日のエントリーを書いた後、じゃあ日本のテレビ局はどんな形で番組情報(メタデータ)をネット上で提供しているのかということがもう少し詳しく知りたくなってきました。番組自体のオンライン配信に関してはいろいろな「制約」があって日本はアメリカやイ…
BBCは、自社の全ての番組の情報を網羅するBBC Programmesというページの開発を進めています(現在はベータ版として公開されています)、ここは非常にすっきりとして見やすいサイトの中に、驚くほど充実した番組関連情報(メタデータ)が詰め込まれています。…
北京五輪が終わって間もなくひと月になりますが、BBCの公式ブログに五輪のオンライン配信に関する統計的なデータを発表するエントリーが載りました。主なデータは以下のとおりです。○オリンピック中、総計でおよそ5000万回のストリーミング映像を流した (1…
アメリカの主要TVネットワークが、プロスポーツのオンライン配信に向けて動き出したという話題がSilicon Alley Insiderに出ていました。一部、記事から訳して引用します。 少し前まで、ネットワーク局はスポーツをウェブに流すことにとても懐疑的だった。彼…