日テレが特別ドラマをネット配信

日本テレビが11月に放送する短編ドラマシリーズ「the 波乗りレストラン」を放送翌日にネット配信するというニュースが日経新聞のサイトに出ていました。サザン・オールスターズの曲をテーマにした10分程度の作品を33本放送し、出演者もサザンが所属する芸能プロダクションのアミューズから集めることでネット配信の権利処理を円滑に行えるようにしたのがポイントだということです。

番組のウェブサイトができていたので、覗いてみました。日テレ55周年とサザン30周年を掛け合わせた特別番組という位置づけになっています。イントロダクションのページには、こんな紹介文句が掲げられています。

放送枠は11月1日(土)〜9日(日)の、サザンが9日間。日テレの全タイムテーブルの中を、自由奔放なサザンオールスターズのイメージそのままに、全33話を期間中、不定期ゲリラ放送

記念事業ということもありますし、かなり力を入れて制作される番組になりそうですね。まだオープンしていないページもありますが、ウェブサイトも充実しています。主演が大泉洋と聞けばそれだけでちょっと見てみようかなと思いますし、33本もの番組を9日間の間にゲリラ放送するというアイデアも、(成否は別として)とても面白いと思います。

放送日時やネット配信のことについてはまだ公式サイトでは触れられていません。ですが上記の日経新聞の記事では、ネット配信されるのは約10本のみ、有料で、しかも「放送翌日から携帯電話の日テレのサイトなどで11月中旬まで有料配信する」という書き方をしています。パソコン向けのネット配信が行われるのかどうかは、これを読む限りではわかりません。

限られた期間内の不定期放送、そしてゲリラ放送(放送日時の事前告知はどうするのでしょう。新聞のテレビ欄などでは告知なし、なんてことはあり得るのでしょうか)という戦略は、規模や番組尺は違いますが、以前NHKで放送されて話題を呼んだ1分のミニドラマ「エル・ポポラッチがゆく!!」を彷彿とさせます。こうした短期集中型・不定期放送というスタイルの番組は見逃す人も多いでしょうから、十分な視聴者の関心を集めることができればこの番組は有料配信でも利用する人が意外と多いのではないかという気もします。

ただ、何と言っても10分番組ですから、値段も相応にしなくてはいけません。1本50円程度だと嬉しいのですが、せいぜい105円ぐらいまででしょうか。また、ネット配信に回すのは10本のみなんていう制限を設けず、33本全てをネット配信で提供し、携帯はもちろんパソコンからも視聴できるようにしてほしいですね。