2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「融合」時代のテレビ・ビジネス(前編)

昨年の秋にデジタル化がもたらす「融合」(Digital Convergence)への対応をゲーム業界の立場から分析したエントリーを2本書きました(1、2)。その時に本当はもう1本、融合時代のテレビのあり方についても書きたかったのですが、だらだらしているうちに数…

週刊東洋経済の特集記事

今週号の週刊東洋経済に出ていた日本のテレビ・メディア業界の特集が面白かったので紹介します。「テレビ・新聞陥落!」と題された記事です。週刊 東洋経済 2009年 1/31号 [雑誌]東洋経済新報社 2009-01-26売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Too…

CES,ネット対応テレビと「イノベーションのジレンマ」

いろいろな報道で取り上げられている通り、今月ラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show (CES)では家電メーカー各社がこぞって「ネット対応テレビ」を売り物にしていました(例えばWSJの記事)。アメリカでもテレビとネットの距離を縮める取り組み…

アメリカのアナログ停波とネット配信-2

昨年の秋に「アメリカではアナログテレビの停波が地上波テレビの視聴者減少をもたらすのではないかと懸念されている」というエントリーを書きましたが、多くの人の予想通りと言うべきか、アメリカのデジタル放送への移行は計画していたようには進まないよう…

アルジャジーラとクリエイティブ・コモンズ

同時多発テロ以降のアフガン情勢やイラク戦争のリポートなどを通して欧米とは違う視点を持つ国際ニュースチャンネルとしての地位を築き上げましアルジャジーラ(本拠地は中東のカタール)ですが、この会社はネット配信を非常に重視している放送局でもありま…

米Yahooへのサプライズ提案

アメリカのYahooは、昨年来マイクロソフトへの身売りやGoogleとの提携話がうまく進まず、ついには2007年にCEOに復帰した創業者のJerry Yangが再退任するなど混迷を続けています(順調な業績を上げているYahoo Japanとは対照的です)。そんな米Yahooにひとつ…

子ども用コンテンツのネット配信

動画のネット配信を行う際にコンテンツの品質が重要なのは言うまでもありません。それは通常「プロが制作したものかユーザー作成コンテンツか」や「トップクラスのコンテンツを確保できるか1.5〜2級の作品に留まってしまうか」といった軸で語られることが多…

日本のドラマの多言語配信実験

日経新聞に、日本音楽事業者協会が経産省の委託を受けてYoutube上で日本のドラマの多言語配信実験を始めるという記事が出ていました(こちら)。音事協に加盟する芸能プロダクションの協力を得て、今日から3月末までの期間、「プロダクション23社に所属する…

BBCがデジタル時代に描くビジョン(補足)

先月、BBCのデジタルビジョンについてのエントリーを2本かきましたが(こちらとこちら)、その補足になりそうなネタがPaid Content UKに出ていたので紹介します。その記事では、BBCがデジタル時代のインタラクティブなテレビとして昨年9月のコンフェレンスで…

任天堂の動画配信

昨年末に、任天堂が電通と組んで来春からWii上で動画コンテンツのブロードバンド配信を始めると発表しました(任天堂のプレス・リリースはこちら)。ネットに接続して「Wiiショッピングチャンネル」から無料で入手できる「Wiiの間チャンネル」をダウンロード…

Youtubeと非営利活動

前回に続き、少し前に読んだYoutube関連の気になる記事を紹介します。今回はYoutubeから利益を上げようというよりも、非営利でYoutubeを教育に役立てようとする試みについての話です。先月のLA Timesに、「Using Youtube as a study aid」という記事がありま…

Youtubeで生計を立てる個人クリエイター

Youtubeが人気コンテンツを制作・投稿するユーザーに広告収入の一部を分配し始めたのは1年以上前のことですが、実際Youtubeを利用する個人クリエイターたちにどれほどの収益還元がなされているのかという話はあまり聞いたことがありませんでした。でも、少…