オンラインVOD
アーティストによる先進的なUstreamの利用が広がりつつあります。先月行われた宇多田ヒカルの公演のUstreamによる無料配信は大きな話題になりましたが、海外100の国・地域を含む34万5千のユニークユーザー、最大で10万以上の同時アクセス、計104万のページ・…
このブログでTEDのことを書いたはちょうど3か月前のことですが(こちら)、その時に「最近始まった取り組み」として紹介したTEDのオープン翻訳プロジェクト(英語で行われているTEDの講演にボランティアが他の言語の翻訳字幕をつけて公開するプロジェクト)…
世界環境デーに指定されている6/5に世界で公開された*1環境ドキュメンタリー映画「HOME 空から見た地球」の英語版を、現在Youtubeで無料で見ることができます。海賊版ではなく、地球環境についてのメッセージを広めようという意図のもとで製作者が90分強の…
前回紹介したTEDの動画を見ていて、2つのことに気づきました。まず、面白い講演というのは、余計な要素を加えなくても話の力*1だけで十分楽しむことができるということ。次に、とは言いながらも、話を聞くだけでなくその講師についての情報(経歴や業績、専…
日本でどれほど有名なのか詳しく知りませんが、ネット上の動画配信と公共性のことを考える際にいつも思い浮かぶサイトのひとつにTED(Technology Entertainment Design)があります。ここは元々、科学者から芸術家、起業家、政治家まで、超一流の思想家やアク…
Ad Ageの記事を読んでいたら、Nielsen Online's Video Censusが取りまとめたアメリカのオンラインビデオ・サイトのトラフィック・ランキング(2月分)でHuluがYoutubeに次ぐ第2位になったと書かれていました。アメフトのスーパーボウルに広告を出したこと…
前回のエントリーではオンラインビデオの目利きサイト誕生という話題を取り上げましたが、この「オンラインビデオの目利き」について、前からこんなことができたら良いのになと考えていることがあります。エンターテインメント系のコンテンツではなく、より…
USA Todayの記事に、オンラインビデオの世界で面白い作品を見つけ出して紹介するガイド役を目指すサイトが新たに立ち上げられたというニュースが出ていました。eGuidersという会社がそれです(ウェブサイトはこちら)。「We search, You watch」というシンプ…
前回のエントリーでは、CBSの看板報道番組「60 Minutes」がウェブ上で日本からも見られることを紹介しましたが、テレビ局が放送する番組でも、こうした報道系のコンテンツは地理的なアクセス制限をかけずにネット配信されることがしばしばあります。例えば、…
離陸直後に両側のエンジンが推進力を失いながら見事な操縦で飛行機をハドソン河に着水させて乗客・乗員を救ったパイロットのチェスリー・サレンバーガー氏はその後ほとんど公の場に姿を見せて来ませんでしたが、CBSの番組「60 Minutes」のインタビューに応じ…
同時多発テロ以降のアフガン情勢やイラク戦争のリポートなどを通して欧米とは違う視点を持つ国際ニュースチャンネルとしての地位を築き上げましアルジャジーラ(本拠地は中東のカタール)ですが、この会社はネット配信を非常に重視している放送局でもありま…
動画のネット配信を行う際にコンテンツの品質が重要なのは言うまでもありません。それは通常「プロが制作したものかユーザー作成コンテンツか」や「トップクラスのコンテンツを確保できるか1.5〜2級の作品に留まってしまうか」といった軸で語られることが多…
日経新聞に、日本音楽事業者協会が経産省の委託を受けてYoutube上で日本のドラマの多言語配信実験を始めるという記事が出ていました(こちら)。音事協に加盟する芸能プロダクションの協力を得て、今日から3月末までの期間、「プロダクション23社に所属する…
先月、BBCのデジタルビジョンについてのエントリーを2本かきましたが(こちらとこちら)、その補足になりそうなネタがPaid Content UKに出ていたので紹介します。その記事では、BBCがデジタル時代のインタラクティブなテレビとして昨年9月のコンフェレンスで…
前回に続き、少し前に読んだYoutube関連の気になる記事を紹介します。今回はYoutubeから利益を上げようというよりも、非営利でYoutubeを教育に役立てようとする試みについての話です。先月のLA Timesに、「Using Youtube as a study aid」という記事がありま…
Youtubeが人気コンテンツを制作・投稿するユーザーに広告収入の一部を分配し始めたのは1年以上前のことですが、実際Youtubeを利用する個人クリエイターたちにどれほどの収益還元がなされているのかという話はあまり聞いたことがありませんでした。でも、少…
comScoreが先日、今年10月のアメリカのオンラインビデオ・サイトのトラフィックを発表しました(プレス・リリースはこちら)。動画の視聴回数に基づくランキングで断トツの1位になったのはもちろん「Google Sites」、すなわちYoutubeで、2位に10倍以上の…
先週、BBCの番組が日本でネット配信されるようになったという報道がありました。日本で映像のネット配信プラットフォームを運営するビデックスのサイト上で有料のダウンロード型レンタルを行うんだそうです(ビデックスによるプレス・リリース)。配信される…
Financial Timesに、HuluとYoutubeの広告売上を予測する記事が載りました。調査をしたのはArash AmelというScreen Digestのアナリストです。そこでは、Youtubeは今年1億ドル、Huluは7000万ドル程度の広告収入を得ると予測されています。それが、来年には両…
つい先日のPaid Content UKに、Ashley HighfieldがProject Kangaroo*1からマイクロソフトに移籍するという記事が出ていました。え?Highfieldの今の役職は、Project KangarooのCEOです。しかも、今年の夏に就任したばかり。その前は、BBCのデジタル戦略を統…
前回のエントリーでは世界的な景気低迷が映像コンテンツの無料ネット配信ビジネスに与える影響について書きましたが、経済の悪化とオンライン・ビデオのビジネスの関係を考える上ではもう一つ別の視点があります。それは、「無料配信と有料配信の力関係はど…
僕は英米のニュースメディアやブログなどを主な情報源にして映像のネット配信の発展をウォッチしているのですが、リーマン・ブラザーズの破たんをきっかけに金融危機や株安・ドル安などが一気に広まる中、アメリカではオンライン・ビジネスの今後の見通しに…
2007年10月29日にHuluがサービスを開始してから1年が経ちました*1。TechCrunchにその話題を扱った記事が出ています(英語の元記事はこちら、日本語訳はこちら)。「立ち上がる前はHuluに対して散々な低評価をしていたけれど、実際は予想をはるかに超えるサー…
ひと月ほど前のエントリーで、NBCのコメディ番組「Saturday Night Live」で放送されたティナ・フェイによる共和党の副大統領候補サラ・ペイリンの物まねクリップがアメリカで大きな話題を呼んでいるということを紹介しました。この反響に気を良くしたのか、…
Joostがリニューアルしたというニュース(IT PROの記事など)を見て、久しぶりにJoostのサイトを訪れてみました。Flashベースのサービスに移行したことにより、ユーザーは専用のプレイヤーをインストールすることなくブラウザ上で直接動画を視聴できるように…
Huluが初めて生放送のストリーミングを行う*1という記事がPaidcontentに出ていました。対象は、オバマとマケインによるアメリカ大統領選の候補者討論会です。専用サイトには、ニュース専門のケーブルチャンネルMSNBC*2で放送された関連のスピーチや解説のク…
Ad Ageによると、アメリカのテレビ局などの間で、無料でネット配信している番組に挿入するCMを増やそうと言う試みが出てきているそうです。ABC.com,CBS.comやHuluといったウェブ上の配信サービスの魅力のひとつは、同じ番組でもテレビで流される時と比べて広…
日本テレビが11月に放送する短編ドラマシリーズ「the 波乗りレストラン」を放送翌日にネット配信するというニュースが日経新聞のサイトに出ていました。サザン・オールスターズの曲をテーマにした10分程度の作品を33本放送し、出演者もサザンが所属する…
ウェブサイトのトラフィックなどを測定する調査会社comScoreのプレスリリース・ページにはいろいろと面白いデータが載っています。その中で、アメリカとイギリスのオンラインビデオサイトの人気を比較できそうなものがあったので紹介します。動画コンテンツ…
このところHulu関連のエントリーが続いていますが、最近WIREDのウェブサイトに掲載されたHulu関連の記事がとても興味深いので紹介します。「Free, Legal and Online: Why Hulu Is the New Way to Watch TV」と題されたこの記事は、最初にその事業計画が発表…