配信ビジネス

CBSとNetflixが番組の国際ストリーミング契約

Hollywood Reporterに、CBSとNetflixがコンテンツの国際ストリーミング契約を結んだという記事が出ていました。たまたまメールをチェックした際に目に飛び込んできたので、簡単に紹介します。CBS Corp., Netflix Sign International Streaming Content Deal…

始まったHuluの有料版「Hulu Plus」

アメリカでHuluのサブスクリプション式有料サービス「Hulu Plus」のベータ版が立ちあがってから10日あまりが経ちました。レビューなども出始めてきたので、そのあたりも含めて少しまとめてみます。Huluによる発表(こちら)によると、「Hulu Plus」の概要…

夢と散りそうなHuluの国際展開

このところほとんど話題に上ぼることもなかったHuluの国際展開ですが、かなり実現が厳しくなってきています。国際展開の第一歩になるだろうと見られていたイギリスで、Telegraph紙が"Hulu 'abandons UK plans' after broadcaster talks collapse"という記事…

iPadと話し言葉の音声コンテンツ

いよいよアメリカではiPadが発売されます。どんな感想や反響を呼ぶのか気になりますが、すごく地味なところで個人的に関心を持っていることがあります。iPadの登場により、iTunesやiPod,iPhoneなどがこれまで育ててきた「話し言葉の音声コンテンツ」とでも言…

ウォルマートのVudu買収が意味するところ

ウォルマートがオンラインの映画配信を行うベンチャーVuduを買収するという報道がありました(第一報はNew York Times(こちら)、日本語の記事はロイター(こちら)などを参照)。ネット上での動画配信ビジネスの今後を考える上で、これはなかなか興味深い動…

iPadとComcast

AppleがiPadを発表しました。この製品に対する期待や不満などが各所で述べられていますが、ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)のブログには「iPadを警戒しなければならないのはAmazonではなくてComcastだ」という分析が載っていました。動画のネット配信と…

Youtubeといぶし銀コンテンツ

最近、Youtubeがネット上での映画の有料レンタルを始めるという報道がありました(CNET Japanの記事などを参照)。対象は、サンダンス映画祭の昨年・今年の参加作から5本だそうです。ほぼ同時期に、Youtubeがインドのクリケット・プレミア・リーグ(Indian P…

中国とネットビジネス

Googleが中国政府のネット検閲に公然と異議を唱えたというのは最近の大きなニュースでしたが、この件について書かれた「田中宇の国際ニュース解説」の記事"グーグルと中国"(こちら)に、中国でのネットビジネスについて興味深い指摘が書かれていました。田…

コンテンツとコミュニティ

年末年始に気になった記事とスライドを1件ずつ紹介します。まずはNew York Times 12/27付けの"Adding Fees and Fences on Media Sites"という記事です。2009年を振り返ってネット上のニュース記事や雑誌、書籍、動画などを有料化しようとする大手メディアの…

Appleの新たな動画配信計画

Appleがサブスクリプション方式のネット動画配信に乗り出そうとしていると報じられています。情報の大元はWall Street Journalの記事(こちら)ですが、ここは登録していないと全文表示しないので、Financial Times("Apple looks at internet TV foray")や…

「非ネット」と「ネット」をバンドリングする動画配信ビジネスの新潮流

GEからNBCユニバーサルをの経営権を取得することで最近大きな話題を呼んだアメリカ最大のケーブルテレビ運営会社(MSO) Comcastですが、今度は「TV Everywhere」計画を全米で本格的に展開するという発表を行いました。New York Times(12/16付 "Comcast Introd…

電子ブックリーダーの今後に期待したいこと

AmazonによるKindleの世界展開、Nook (Barns&Noble)の発売開始、ハーストによる「Skiff」計画の発表(AFPの記事などを参照)、さらにはAppleが来春にもタブレットPCを出すという噂など、電子ブックリーダーを取り巻く環境がこのところにわかに沸騰してきた感…

絵本とネット配信-2

先日のエントリで「絵本をデジタル化して画像に簡単な動きや演出をつけ、読み聞かせの音声とともにひとつの作品としてネット配信できたら面白いのではないか」ということを書きました(こちら)。そして最近、アメリカではネット配信でこそありませんが実際…

舞台裏から見たアースマラソン

間寛平さんが取り組んでいるアースマラソンを取り上げた「一歩60cmで地球を廻れ〜間寛平だけが無謀な夢を実現できる理由〜」を読みました。すごく面白い本でした。著者は「電波少年」などで有名な日本テレビの土屋敏男さんと、寛平さんが東京に進出してきた…

Netflixが結ぶテレビとネット配信とプレミアム動画

Netflixがアメリカで来月からプレイステーション3向けのネット映像配信を始めるというニュースが報じられています(日経新聞の記事などを参照)。Netflixは1年ほど前からXBox 360でも同様のことを行ってきたので、そんなに目新しい取り組みとは言えません。…

ディズニーのデジタル絵本

先日、ディズニーがネット上でのデジタル絵本事業を開始するというニュースが報じられました(New York TimesやAFPの記事などを参照)。Disney Digital Booksと名付けられたサイト(こちら)に「くまのプーさん」や「ミッキーマウス」から「カーズ (Cars)」、…

ComcastがNBCを統合した場合のインパクトとは?

アメリカ最大手のケーブルTV運営会社Comcastが、現在General Electricの参加にあるNBC Universalに触手を伸ばしているようです。CNBC(こちら)やNew York Times(こちら)が報じていますし、日本でも日経新聞が記事にしています(こちら)。これらの報道に…

Kindleは新聞社の救世主になるのか?

Amazonの電子書籍リーダーKindleは、iPhoneと並んで今アメリカでいちばん注目されている電子機器です。iPhoneとは違って日本ではそれほど話題に上る機会も多くありませんが、アメリカでは初代のモデルが2008年に50万台、今年2月に発売されたKindle 2が4月中…

アナログとデジタルの狭間で

昨日のエントリで取り上げたBusiness Weekの話は、デジタル時代にメディア企業が抱える課題の大きさを示しています。繰り返しになりますが、「ネットを上手に取り入れないメディアは競争に取り残されるけれど、ネットを上手く活用したからと言って必ずしも成…

動き出す「TV Everywhere」計画

アメリカのケーブルTV事業者(Cable Operator)最大手のComcastがTime Warnerと組んで番組のネット配信実験を始めることが発表されました(Wall Street JournalやLos Angeles Timesの記事を参照)。Time Warnerの傘下であるCable NetworkのTNTとTBSの一部番…

伝統的なテレビのビジネスは立ち行かなくなるのか?

少し前のSilicon Alley Insiderに、「Sorry, There's No Way To Save The TV Business」と題された非常に刺激的な記事が載りました(こちら)。そこでは、地上波ネットワーク局やケーブルテレビに支配された伝統的なテレビのビジネスモデルは動画のネット配…

Huluとサブスクリプション

Huluが有料のサブスクリプション制を導入するかもしれないという話題を最近よく目にするようになりました(例えばMedia Postの記事など)。具体的な計画が明らかになっているわけではありませんが、全く根拠のない話でもありません。Huluの親会社のひとつで…

Susan Boyleの動画とネット配信の収益化

スコットランドの"おばちゃん歌姫"Susan Boyleの動画が大きな話題を呼んでからひと月半が経ちます。テレビ番組が持つコンテンツとしてのパワーとYoutubeの配信プラットフォームとしての強力な伝播力が組み合わさった事例だと以前のエントリーで書きましたが…

Huluが進める2種類の国際化

先日、イギリスTelegraph紙のサイトに「Huluが9月にイギリスでサービスを立ち上げる予定」という記事が載りました(こちら)。3000時間分のアメリカのコンテンツを携え、ITVとChannel4をコンテンツ提供のパートナーに迎えてイギリスに進出する、という刺激…

ネット配信と「国際化のパラドックス」

New York Timesの記事にちょっと気になることが書かれていました。"In Developing Countries, Web Grows Without Profit"という4/26付けの記事です。「FacebookやYoutubeなどはさまざまな国のユーザーに使われることによって世界的なブランドになった。でも…

Disney-Hulu連合のインパクト

DisneyがHuluに参加することになったというニュース(昨日のエントリーを参照)はアメリカのメディア業界でも大きな話題になっていて、この件についての意見や分析がいろいろな記事やブログに載っています。それらを参考に、DisneyとHuluが手を結んだことが…

DisneyがHuluに参加

ひと月ほど前に、「DisneyがHuluに出資してコンテンツを提供する交渉が進んでいる」という話を書きましたが(こちら)、その交渉がまとまったようです。Disneyが、傘下のABC Enterprisesを通じてHuluに参加することになりました。HuluのCEO Jason Kilarによ…

Flashがテレビで見られるようになると

Adobeが、ラスベガスで開かれているアメリカの放送局の一大イベントNAB Showで、Flashの技術をネット対応テレビやセットトップボックスなどに組み込んでいくと発表しました(CNET Japan, New York Timesの記事などを参照)。Intel、Comcast、Disney Interacti…

Youtubeをめぐる2つの動き

Youtubeのビジネスとしてのポテンシャルを感じさせる2つの出来事が相次いで起こりました。まず、Youtubeが昨年の秋から始めていたテレビ番組などの配信を大幅に拡充するという動き。Cnet Japanの記事によると、Youtubeは新たにSony PicturesやLionsgate,MGM…

Screen DigestがHuluの広告収入を下方修正

昨年11月に、Screen DigestのアナリストArash AmelがHuluの広告収入見通しを発表したというエントリーを書きました(こちら)。Huluの2009年の広告収入は、Youtubeのそれに並ぶ1.8億ドル程度になるだろうという予測です。でも、最近のBusiness Weekに出た記…