新聞業界

New York Timesがたどるアップルの歴史

このブログで幾度か紹介したことがある、New York Timesのウェブサイトのインタラクティブな図表(こちらやこちら)。最近あまり興味を惹かれるものがないなと思っていたら、久しぶりに面白いものが出てきました。スティーブ・ジョブズを切り口にアップルの…

「The Times」紙のウェブサイト有料化に思うこと

前回はアメリカのHuluのことを取り上げましたが、イギリスでは新聞「The Times」がウェブサイトでの記事閲覧を有料化して2週間程度となりました。Paid Content UKの記事(こちら)によると*1、無料お試し期間に登録した人が15万人いて実際にお金を払う登録…

「つぶやき」と新聞を融合させる試み

今日、出先でたまたま「RT」と左上に大きく書かれたタブロイド版の新聞のようなものを見かけて、これは何だろうと手に取りました。よく見てみたら、毎日新聞が明日(6/1)創刊する「毎日RT」の見本版(5/30版)でした。「毎日RT」は、毎日新聞のサイトに掲載さ…

Kindleは新聞社の救世主になるのか?

Amazonの電子書籍リーダーKindleは、iPhoneと並んで今アメリカでいちばん注目されている電子機器です。iPhoneとは違って日本ではそれほど話題に上る機会も多くありませんが、アメリカでは初代のモデルが2008年に50万台、今年2月に発売されたKindle 2が4月中…

「どローカルなジャーナリズム+ネット」は新聞の武器になる-2

最近取り上げた南カリフォルニアの山火事はほとんど沈静化したようですが、山火事による避難指示エリアや道路封鎖、避難所の場所などを刻々と更新し続けたLA TimesによるGoogle Mapsの地図には、いくつもの感謝のコメントが寄せられています。 一部を引用し…

「どローカルなジャーナリズム+ネット」は新聞の武器になる

「新聞は、伝統的な強みである取材力や記事の蓄積とウェブ上にふさわしい情報の"見せ方"を組み合わせることで良質なネット・コンテンツを生み出すことができるはずだ」というエントリーを以前に書きました(こちらを参照)。ここに「どローカルな視点」が加…

NYTのInteractive Graphics

先日、New York Timesのウェブサイトにあるグラフが新聞社の取材力とデザイン性を兼ね備えたネットならではのプレゼンテーションになっているという話を書きました(こちら)。その際に取り上げたのはアメリカの映画の興行収入を潮の干満に見立てて表したグ…

新聞業界が目指すべきウェブ・サービス

New York Timesのウェブサイトで、偶然面白い図表を見つけました。"The Ebb and Flow of Movies: Box Office Receipts 1986 ― 2008"と名付けられたものです。直訳すると「映画の満ち干き」。名前の通り、映画の興行収入を潮の干満になぞらえてグラフ化したも…

トリビューンの破たん

アメリカの大手新聞をいくつも傘下に持つトリビューンが破たんしたというニュースが大きく報じられています(たとえばCNNの記事)。負債総額は1兆2000億円に上るんだとか。僕はLAにいた時にロサンゼルス・タイムズ紙の記事をよく読んでいただけに(とい…

アメリカ新聞業界の危機

普段はテレビや映画など映像分野の話題を取り上げているのですが、先週のTech Crunchに出ていたアメリカの新聞業界に関する記事が気になったので、それを紹介します。この記事は、アメリカの新聞業界の広告収入が危機的状況に陥りつつあることを2つの側面か…