ネットの広告費とオンラインビデオ

CNET Japanに「景気が低迷する中でもアメリカのインターネット広告は成長を続けている」という記事が載りましたが(元データはInteractive Advertising Bureauによるもの)、eMarketerには同じIABのデータ(+PriceWaterhouseCoopersのデータ)を元に昨年と今年の上半期の広告費を数値で比べた表が出ていました。

こちらです。

単位は百万ドルです。検索広告が全体の45%近く(51億ドル)と圧倒的なシェアを持っていますが、成長度合で見ると動画(video)広告の伸び(昨年比+245%)が際立っています。もちろん、額が極めて小さい(3.5億ドルで全体の3%)ことにも注意を払わないといけませんが。

以前のエントリーで紹介しましたが、eMarketerは今年のオンラインビデオの広告市場を5.1億ドルと予測しています。前半期で3.5億ドルに達したということは、通年では見込み以上の額になるのかもしれません。

eMarketerの予測によると、2013年のオンラインビデオの広告規模は58億ドル。6000億円程度です。今年の見込みと比べて10倍以上に成長するとはいえ、これをYoutube、Hulu、テレビ局のネット配信やこれからも幾つも生まれてくるであろうオンラインビデオのサービスたちが奪い合うことになります。この市場を大きいと見るのかニッチと見るのかは、意見がわかれそうなところだと思います。