ユーザーの力で翻訳を

インターネットは地理的な制約にとらわれないグローバルなリーチを持つメディアですが、自分の知らない言葉で作成されたコンテンツをどうやって理解するのかというのは大きなポイントになります。それがテキストであれば、クオリティはともかく文章やウェブページを翻訳してくれるサイトを利用するという手がありますが、映像作品の場合はなかなかそうもいきません。でも、そんな壁を越えるのに役立つかもしれないウェブサイトがあります。

dotSub.com(ドットサブ・コム)というサイトは、投稿されたビデオをユーザーが翻訳し、字幕をつけていろいろな言語を話す人がコンテンツを楽しめるようにしようというサービスを提供しています。YoutubeがUser-generated content(ユーザー作成コンテンツ)ならば、こちらはUser-generated subtitling(ユーザー作成字幕)というわけです。アップロードされているビデオは、テレビや映画などの作品ではなく、個人が作ったコンテンツが多いようです。中には30カ国語近いバージョンに翻訳されているものもありますし、翻訳途中のバージョンもあったりします。

ぱっと見た感じ、視聴したくなるようなコンテンツがあまりなかったのは少し残念ですが、いろいろなコンテンツにユーザーの力で翻訳された字幕がつけられるようにするというのはとても良いアイデアのように思えます。