Huluの月間ストリーミングが1億回を突破

アメリカで話題のオンライン動画配信プラットフォームHuluですが、7月に視聴されたストリーミングの回数が1億回を越え、ユニークユーザーも320万人に達したそうです(NewTeeVeeの記事)。このブログで何度も取り上げていますが、HuluはNBCとNews Corp(FOXの親会社)というアメリカの4大ネットワークの一角が共同で立ち上げたベンチャーで、およそ250本のテレビ番組と100本の映画を無料(CMつき)でアメリカ国内向けにオンライン配信しています。昨年10月末にベータ版が立ち上がり、本格オープンが今年の3月からですから、まだサービスの開始から1年も経っていません。招待制にしていたベータ版時代が月間500万ストリーミング、本運用開始後の今年4月が5300万ストリーミングと言われていたので、引き続きものすごい勢いで視聴回数を増やしていることになります。

元データとなったNielsenの表はこちらです。Huluは第8位で、CNNよりも上位に来ています。

この表を見ると、視聴回数ではトップのYoutube(月間50億回のストリーミング)が他を圧倒しているように見えます。Huluの50倍ものストリーミング数を誇っています。でも、興味深いのは、これだけ差があるにも関わらずHuluの広告収入が来年Youtubeを越える200億ドル規模になるかもしれないといった予測も出ていることです(CNET Japanの記事)。いくらHuluへのアクセス数が増えたとしても、少なくとも来年の時点ではYoutubeには遠く及ばないでしょう。それでも収益の面でこの2社が比較されるのですから、Youtubeと比べてHuluの収益性の高さが際立っているということになります。広告を出す対象としては、ユーザーが作成した動画よりも、テレビ番組や映画などプロの手による作品の方が圧倒的に好まれているんですね。